Home 日誌日常お出かけ 分業について考えるこの頃の出来事

分業について考えるこの頃の出来事

by 豆野 仁昭
0 comment

今年も自家繁殖のヒヨコ育てが始まりました。孵卵器で3週間保温と転卵を繰り返すと孵化します。先週の土曜日に産まれたので、生後10日くらいです。養鶏の業界も分業が進んでいます。ヒナを作る企業、採卵鶏を育てる企業、肉用鶏を育てる企業、屠畜する企業、エサを作る企業、設備を作る企業、全部異なります。

うちの場合、自分でできることを外注してお金を払うことが好きじゃないのと、何でも自分の手でやって自分の目で検証したい性分なので、なるべく自前でやる方針です。非効率と言われればその通りですが、食べ物が余っている飽食の日本で農産物を作りすぎて売れないなんていうストレスは抱えたくないので、ちまちまとやっています。作りすぎたら頭を下げて「買ってください。お願いします」と頼むのは、なんとなく苦手です(友人からプライドが高いと言われる所以か?)

分業ゆえの技術の高度化はもちろんありますが、私達のアイデンティティや価値観も、複雑化しすぎてしまったようにも見えます。人間にとって気持ち(言葉)は大事です。でも食べ物や温かい寝床はもっと大事です。ヒヨコたちのように言葉のない世界に生きられるなら、「心」という亡霊のような無限のストレスからは解放されます。瞑想とかはそういうためにあるのかなと思います。

何をどこまで求めるのか、買う側も作る側も、持続可能な世界を未来に残していくために、考え続ける必要があるのでは、と思います。誰かのせいにせず、誰かに頼りきらず、一個人が社会の中で主体的であり続けることは楽ではないけれど、公正な社会制度のもとで楽しく暮らすためには大切だと思います。それは分業とは遠い考え方ですが、「分業してはいけない領域」というのがあるように思います。日本の教育に足りないのは、そういう類のことかなという気がします。

自宅の庭に生えていたユキヤナギと、畑の雑草でもあるホトケノザを生けてみました。ワイルドフローリストという活動を去年から細々と続けています。農薬や化学肥料に頼らない花卉文化というのがありうるのではないか、という疑問が活動の原点でした。農協の収益構造を考えれば、農薬や化学肥料を減らす方向の農業推進はありえないので、やはり消費者側が購入の選択を変えていく以外には、日本のオーガニック市場は広がらないと思います。

友人でもあるサンデースパイスのカレー。自分もカレーが大好きなので、少しずつマイナーチェンジしながらパワーアップしていく彼のカレーの進化が、このお店を訪れる楽しみの一つです。いつもはビールを頼んで飲みながらカレーを食べるのですが、こないだはビールなしで食べたら風味の広がり方が全然違って、これからはカレーを食べ終わった後にビールを飲もうと決意しました。

多治見市のレストランのhoshizumiさんで「うつわとたべること」に行ってきました。今回は彫金の田中友紀さんの器での食事を楽しませていただきました。料理とお皿に新しい視点に連れて行ってもらえたような感じがしました。今回のテーマはアイスランドということでした☃うちの野菜もいくつか使っていただきました。

分業制の素晴らしさや面白さを改めて思い知りました。一緒に行った寛司さんとも道中の車内で、どんな風になっていくのか、どうしていきたいのか、など色々話し考えるいい時間になりました。多治見の駅前では、若い作家たちが協力しつつ、互いのクリエイティビティを触発し、発表や活躍の場を自分たちの手で作り上げている様子を見ることができました。
自分も今年で40歳になります。「人生に年齢は関係ない」とは思いますが、自分より若い人たちにガッカリされないように、自分のできることを頑張ろうと思いました。

★今週の循環農法野菜セット
☆1.葉付き新玉ねぎ 新玉ねぎはスライスして醤油かポン酢をかけてそのままでいただきます。葉は、葱の様に使えます。炒めると美味。
☆2.スナップエンドウ 例年より早い。甘くてポリポリ。汁の具や炒め物、塩ゆでに。
3.さつまいも 紫芋 ポタージュにしたら子どももパクパク◎
4.春菊or九条ねぎ 春菊は胡麻和え、辛し和え。麺類と合わせる。すき焼き、鍋、サラダ、チヂミ、天ぷら。葱は薬味や汁の具などに。葱も春には花をつけます。その直前がジューシーで一番美味しいと思います。今が旬だと思います。
5. サニーレタス peacefulfarmの自然栽培のレタス。
6.人参 千切りにして、ヨーグルトと塩と合わせる「ライタ」が辛いカレーと◎
☆7.そら豆リーフ 下のほうを水に差し、飾りながら食べていくことをお勧めします!葉はちぎってサラダ、サンドイッチに。茎や花はフリッター。細かめに切ると味噌汁の色どり、オムレツ。パスタに絡めても美味しく食べれます。ほんのりそら豆の味がするリーフ。
8.玉ねぎ 北海道、自然栽培の玉ねぎ。変な癖がなくスッキリ美味しいです。
9.子持ち高菜 炒め物につかうのがお気に入りです。美味しい!
10.じゃがいも 品種さやあかね 北海道産
11,絹さや12.赤の葉玉 13.タワラマゼランじゃが芋14.スティックセニョール 15.ディル・イタパセ 16ビーツ
☆は今日オススメ野菜。Sセットは6品、Mセット7品、Lセット10品、Kセット16品です。野菜は 新聞+ビニル袋(野菜用の特殊高級ビニルなので、空気が出入りしないよう、け口を絞って密閉)で包み、冷蔵保存してください。

よろしくお願いいたします。

0 comment
2

Leave a Comment

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください