<水は人間の暮らしさえかえるぞえ。暮らしが変わりゃあ心も変わってしまうでのう。米のとぎ汁は桶へあけて、茶碗やおはちを洗いそれを牛に飲ませる。そんな話をしても、誰も本気にしてくれん世になった>(山田もと著「水のうた」より)
かつて「乏水半島」と呼ばれていた渥美半島。畑ではサツマイモや麦しか採れず、地引網で生活を立てる半農半漁の貧しい生活。井戸を掘っても水は出ず、沢水を飲み、雨をためて生活用水にした。食器はお茶ですすいでしまい、風呂は小さな桶に浅く沸かして家族交代で浴びた。雨水やため池の水を大切に使う生活は戦後、豊川用水で一変した。
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2015年10月27日中日新聞・東三河版
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