息子が東京に行きたいというので、妻に留守を頼み、2歳の娘も連れて兄の家を訪ねて約10年ぶりに上京してきました。駅に着いたとたん、あっ東京の匂い、と懐かしく感じました。
最近は土台という言葉が気になるのですが、東京には自然の土台はないけれど、自然の土台があるところから大量の食べ物と資源と人々が集まってきています。モノは田舎から都市へ、カネは都市から田舎へ。
二泊三日の初日は青山ファーマーズマーケット、岡本太郎記念館、大森さんの働く @osteria_splendido 、渋谷のスクランブル交差点。天気も小雨で寒い日でしたが、色々見て回れてよかったです。
2日目は浅草とスカイツリーへ。とにかく人、人、人。スカイツリーは予約してもかなり待たされました。渋谷PARCOもモノを売る施設でなく、体験(時間)を売る施設になっていました。もちろん他の場所では沢山モノを売っていましたが、やはりECやデジタルコンテンツの普及と、社会の物量的な成長限界を感じました。
昼は老舗のすき焼き、夜は家でパスタ対決、4種類作りました。2日間滞在することで都市型の食生活を感じつつ思い出すような、そんか感覚がありました(自分も20代前半に2年暮らしていたので)。ずっと畑のある田舎にいては気づかないこと、忘れてしまうことが沢山ありますね。今回の経験が、都市に暮らす人々にとって価値ある野菜やストーリーを届けていくタネにできればと思います。
最終日は義理姉の作った美しくおいしい朝食に感動し、昼はオススメのバーガーを食べ、デパ地下でお土産を買い、帰路に着きました。たくさんお世話になった兄家族に大感謝!
息子はきっと東京のこと、暮らしや働くことについて、少しはイメージできるようになったと思います。娘はきっと数年後にはすべて忘れていることでしょう(笑)。記憶って面白いですね。見たものよりも匂いがより強く残ったり、言語化(記号化)できるから思い出しやすい。こうして記事を書くのも、伝えることや楽しんでもらうだけでなく、自身の記憶の定着が目的だったりもします。
言葉の影響力の大きさたるや。言葉もよい包丁のようによく手入れして、沢山学んで使って、よい人生が作れるようになれたらと思います。
スナップエンドウがわさわさと実をつけています。渥美半島は風が強いので、雑草も適度に残すことで、スナップエンドウが強風に負けないようにしています。大きく伸ばす、よい実を採る、ということだけ考えるなら、雑草は全部取ったほうがいいですが、この環境化で長い期間の収穫を考えると、この方がいいかなと考えてやっています。そして雑草もすきこんだり敷いたりすれば、次の作付けの養分になります。もちろんそれで充分まかなえるということは中々ありませんが、誰でもできる土を豊かにするための小さな積み重ねです。
雑草や虫のように価値がないと見なしているどんなものにも私たちとの繋がりが遠からずあり、そんな注意深さも有機農業の奥行として存在しているように思います。生活が細部まで分業化した現代では、お金が衣食住を司る神の手になりました。そしてお金を追求することが生活を形作るための最適解になったが故に、見えにくくなった価値や見ようとしない価値が増えたように思います。「大して価値がないから」と言われればそれまでかもしれませんが、他人を救うため、自分を救うため、真理への到達を目指した僧たちについて描かれたマンガを読み耽るこの頃です
ねぎ坊主とスナップエンドウの酢味噌あえ。一緒に1分くらい塩ゆでして、ざるにあげて水気を切り、1-2分余熱で置いてから酢味噌で和えました。ねぎ坊主の春っぽい苦味と歯ごたえがいい感じです。
1.新玉ねぎ ようやく採れ始めました。栽培期間の長い野菜。手間がかかるけどやっぱ美味しい。葉は炒め物にすると柔らかく美味しい。新玉ねぎは生食も美味しいですね!
2.絹さやえんどう 筋をとってさっと炒めるだけでも。塩ゆでして汁の具、サラダにも。
3.絹さやえんどうW 卵とじ、茶碗蒸しなどにも美味しそう。
4.菜花 炒め物や塩ゆでに。今は高菜の菜花が多く、少し辛みがありますが、火を通せばだいぶ和らぎます。もうすぐ終了。
5.スナップえんどう 収穫がスタートしました。短い豆が旬のシーズン到来です。沸騰したお湯に塩を入れ、1-2分ゆでたらざるに取って冷ましてください。余熱で火が入ります。
6.じゃがいも 北海道自然栽培・秋葉さんのさやか。えぐみが少なく、さっぱりとした味わい。蒸す、煮る、サラダに向いていいます
7.菜花Wor紫芋 こっちは白菜の菜花。甘くて食べやすいです。
8.スナップえんどうW
9.紫芋 じゃがいもと半々で、玉ねぎ、豆乳、塩でポタージュスープにしました。菜花 もうすぐ終了。
10.切干大根 水で戻して煮物などに。冷凍保存可。
11.にんにくの芽 12.さつまいも金時 13.金柑 14.里芋 15、ミント
おまけ①ネギ坊主 天ぷら、酢味噌和えなどに美味しい。
おまけ②春菊の 花瓶に生けて開花までの移ろいをおたのしみください。