雑草とは

by 豆野 仁昭
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ここ最近、連続して、20代の若者たちが農業体験ワークショップに来てくれてました。私達は彼らに「有機農業では雑草だって鶏の餌になるし、無駄にならないよ」と説明しましたが、一般的な農業者の見方だと雑草は「敵」であり、憎悪の対象です。
日本の田舎では、雑草は害虫の住処になるので、種を落とす前に刈るか、除草剤で枯らさなければならない、という考えが常識で、雑草≒迷惑≒恥部と見ているように感じます。
純粋な田舎育ちではない自分だからかもしれませんが、雑草には人間にとってもその利点や役割が十二分にあると考えます。もちろん野菜などの作物を栽培するときには妨げになることもありますが、雑草を恥だとか絶滅させようとは少しも思いません。そのような排他的な考え方は結果的に無益で、無理で、自然に反し過ぎるからです。

日本で今一番売れている除草剤はラウンドアップですが、グリホサートという成分による健康被害が2018年8月10日のカリフォルニア州陪審での裁判によって認められたため、EUを中心に世界中でグリホサートの規制する流れが強まっています。オランダやフランス等は即、グリホサートの使用を禁止、ドイツ、イタリアなど世界33か国が2〜3年後には禁止することを表明しました。その後、2度の別の被害者による裁判でも同様の判決が下されたことで、グリホサートの安全神話は終焉し、人体への悪影響は明らかになったといわれます。

しかし日本は2017年12月にグリホサート残留農薬基準を、小麦では6倍の30 ppmまで緩和しました。2019年3-4月に行われた市販の食パンを調査では、北米産の小麦を使ったものには、基準値以下ではあるものの、少なからずグリホサートが検出されています。また日本産の小麦で作られた食パンからは、グリホサートは検出されませんでした。
https://earlybirds.ddo.jp/bunseki/report/agr/glyphosate/wheat_bread_1st/index.html

作物を育てる上で雑草をコントロールしなければ十分な収穫は見込めませんが、やむなく除草剤などの農薬を使うならば、長期的なスパンで見ても人体にとって安全であり、自然環境への悪影響が少なくなければならないと思います。私達には未来を見通す力も、考慮する力も、先天的には十分には与えられていません。だからこそ深く考え、懸念し、きちんと見通しを立てていく後天的な努力が、未来にツケを残さないためにも、いま必要だと思います。
(私達の住む地域の地下水、昔ながらの井戸水はもう飲めないほどの水質に悪化してしまいました。また海洋への悪影響は測りかねますが、ゼロということはないはずです)

世界を変えることは難しいですが、自分の行動は変えられます。自分の行動が変われば、世界は変わっていきます。完璧でなくてもいいから、今日のほんのわずかな1歩が、小さな意志が積み重なり、やがて大きな現実を転がすと信じています。僕は、人間が自身の業だけでなく、雑草や虫も肯定する社会、つまり有機農業を望みます。草を手で取り、草で土を肥やし、草で家畜を育てたいです。そして雑草をはじめ自然を活用することが豊かさにつながるような楽しい知恵、楽しい農業、クリエイティブな暮らし方をもっと学び、シェアしあえたらいいなと思います。

『雑草とは、その美点がまだ発見されていない植物である。』
What is a weed? A plant whose virtues have not yet been discovered. - Ralph Waldo Emerson (エマーソン)

料理メモです。B品じゃがいもでニョッキを作った。茹でたじゃがいもの皮を剥いて、マッシャーで潰したら、小麦粉と少量の水、塩とオイルを加え、耳たぶの硬さくらいになるように、よく捏ねる。
沸騰したお湯の中にちぎって丸めて平らにしながら入れていく。鍋底に沈んでいたニョッキが上に浮かんで1分くらい経ったら茹であがり。
ニンニクとセロリを効かせたトマトソースの中に、アツアツのニョッキとルッコラを投入し、フライパンをあおってよく和えたら完成だ。
ふっくらぷんよりしたニョッキの食感と香りに、トマトソースの旨味がよく絡まって、フォークを動かす手が止まらない。余りもののじゃがいもがレストランで食べるようなご馳走になった。

妻が別の日に挑戦したのですが、水分が多すぎたせいかドロドロのニョッキに。ぷんよりは難しい?!

ワワワ協会 のプレワークショップを開催しました。少しずつ #ワイルドフローリスト の輪が広がっていくよう、年に数回はこのような会が開いていければと、今回の参加メンバーでの話し合いの結論になりました。今回は @arakieri_hana さんに、草花の組み方やバランスなど、基本的な方法を教えていただきました。

みんなが体験してみて感じた意見としては、
1.自然の中で素材を見つけたり、採取することが楽しい。
2.自分なりの表現ができて楽しい。
3.子供でも十分作れそうだし、学校などの自然教育の一環でやらせてあげたい。
など、かなりポジティブなフィードバックばかりでした。

私達がふだんは気にも止めない野生の草花ですが、こうして自分たちの足で歩き、探し、見つけ、素手で採取し、組み合わせてアレンジすることで、私達自身の中からさまざまな新しい視点が生まれてくるのを感じることができます。
こういう経験がやがて、自然への興味や愛着、そして他者への思いやりや許容へと繋がるはずだし、そうなるといいなと思っています。
また、見向きもされないものに美点を見つけ、それを活かしていく方法を探し、作りあげるという工程には、よい人生や暮らしに通じる大切なことが沢山詰まっているように感じます。

ワワワ協会 では随時、協会員を募集しています。参加方法はとても簡単です。自身の手で採取した野生の草花や、自然と育つ庭の草花を使って作ったブーケやアレンジなどの写真に #ワワワ協会 とハッシュタグをつけてinstagram にアップするだけです。
知り合い友人関係なく、自身のアカウントで、自分で採取して作ってアップしてタグづけした人だけが、ワワワ協会員(ワイルドフローリスト)です。@naught_wildflorist が今のところ、ワワワ協会の公式アカウントという位置づけです。このアカウントでフォローしているのがワワワ協会員になります。

やる気になれば誰でもできる、お金もかからない、クリエイティビティを発揮できるのが #wildflorist という概念の魅力の一端だと思います。初めてでどうにもわからない人は、今回のように講師のいる会で教わりながら楽しむのもよいのでは、と思います。そんな会を他のメンバーとともに、定期的に企画できたらと思います。

資格も経歴もいりません。下手でもOKです。自然も人も愛するクリエイターが大好きです。みんなでワイルドフローリストの輪を広げていきましょう\(^o^)/

 

先月、Table For さん主催の発酵ツアーへ参加してきました(←さとこ)。
三河地方の発酵文化の豊かさを再発見。(←サザエさんの三河屋さんなど江戸時代の三河屋という屋号は醸造業の多かった三河地方の出身が多かったからだそうです)
作っている現場を見させていただくというのはやはりいい経験になります。
そしてお持ち帰りしてきた調味料も美味しくって、いい材料を丁寧に作る会社を応援したいと感じるツアーになりました。
各会社は、工場見学を随時行っているので是非オススメします!
①中定商店 豆味噌、たまり醤油
②九重味淋 k庵にてランチ。味醂や愛知県の食材をたっぷり使った食事
③七福醸造 白醤油 白だし←ありがとう製法
④カクキュー八丁味噌←圧巻の石積み

その中で #七福醸造 さんの工場見学がお説法を聞くようで、白醤油作りを聞くことよりも会社として大切にしていることが素晴らしかった。毎日の環境整備に加えて、30センチ四方を無心で?磨く環境整備の日が設けてあり、キレイにするというより心を磨くそうです。ひとまず会社中が塩を扱うにも関わらずピカピカです!
我が家もさっそくこの気持ちを取り入れようと、毎朝10分の環境整備を設け始めました。
七福醸造さんの工場見学、「水は答えを知っている」から始まるところも面白かったです。
そいえば昔、木村秋則さんの講演会があり七福さんに行ったことを思い出しました。近隣の有機農家を応援して使っているところも尊敬します。

そんなこんなで、いいことをする会社!を目指して豆研もすすんでいこうと思ったツアーになりました。

★今週の循環農法野菜セット
1.さつまいも ベニハルカ、ねっとり甘い。焼きイモや、天ぷら、素揚げもおいしい。
2.春菊 葉と軸をわけて調理すると美味しい。葉はサラダにも美味しい。さっとゆでておひたしやナムル、胡麻和え、パスタ、鍋の具などに。
3.ローマトマトソース 
☆4.葉付き大根 急に大きくなってきました。葉は菜飯に
☆5.人参 甘みuP。葉はかき揚げ、ちぢみも◎。パセリ代用も〇。茎は固いので捨てるか出汁か、みじん切りでよく炒める。
6.ねぎ 薬味や汁の具などに。
☆7.菊芋 ごぼうとジャガイモの間のような味。皮は剥かないでタワシで土を洗い落とし、汁の具や炒め物、漬物にも美味しい。 
8.愛知白菜 鍋の具や炒め物、汁の具に。
9.里芋 イカの煮物や汁の具、里芋のポテサラなんかも美味しいです。
10.菜花 炒め物や茹でたり、汁の具に。虫がいるのでよく洗ってください
11.サラダミックス 12.玉ねぎ  13.日野菜かぶ 14.みかん 15.チンゲンサイ 16..レタス

☆は今日オススメ野菜。Sセットは6品、Mセット7品、Lセット10品、Kセット15品です。
野菜は 新聞+ビニル袋(野菜用の特殊高級ビニルなので、空気が出入りしないよう、開け口を絞って密閉)で包み、冷蔵保存してください。

 

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