「わがや電力」という小学6年生の理科知識があればできる太陽光発電の入門書を販売させていただくことになりました。わかりやすい平易な説明と優しい文体で、かわいらしいイラストとともに書かれていて、とても読みやすいです。
そもそも電気とは何か、送電や変圧のロス、合理的な電気の使い方なども書かれており、太陽光発電には取り掛かれない人でも、興味深く読める本だと思います。著者のテンダーさんの自然観や未来への思いも本質的で美しく、文面からその哲学を随所に感じることができます。テンダーさん(ヨホホ研究所)からも直送で1944円(送料無料)で購入可能です。お子さんや学生へのプレゼントにもいいかと思います。
うちも小さな発電から始めてみようかと思っています。12Vの電気工事には資格が入りません。100Vの電気工事には第二種電気工事士の免許が必要ですが、年齢制限もなく小学生でも取得可能です。
自分的に心に刺さった本書の「いつか大人になる君へ」という章からの引用です。
『わがや電力を作るためのやり方や知恵は、前章まで。思いのほかやることが少なくて、びっくりしたかもしれない。
こんな簡単な、ちいさなしくみでも、電気を作ることはできる。だけど、それがわからないために、森の木を根こそぎ伐りたおしたり、海を汚しながら、電気を作っているのが「今」なんだ。
大人たちは「暮らしのためにはしょうがない」と難しい顔で言いながら、ひとたび壊れればもう戻ってこないものを、壊し続けている。
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ぼくたちは今、何億年もかけて生成された「長い年月を経たもの」を、すさまじい勢いで使っている。早く遠くへ行くために、火を使わずに暮らすために、無人の街を照らすために。こういった浪費とも呼べる使い方は、「長い年月を経たもの」が作られるまでにかかった数億年と釣り合うものなんだろうか?
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世界には、驚くような安い給料で雇われて、地球の内部へと穴を掘って、命がけで「長い年月を経たもの」を採掘する人々がいる。地球の深いところにあるものは、毒性が強かったり、放射線という目に見えない力を出していて、そばにいる人たちを病気にしたりするものが多い。
つまり、自分がラクをするために、誰かを働かせるしくみ自体は、今も昔もたいして変わっていない。より遠くで行なわれ、より知りにくくなっただけなんだ。
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どんな発電方法であれ、発電するときには必ず何かを使い、何かを壊してしまうものなんだ。
だから、発電すればするほど、ぼくらは何かを失っていく。
長い年月を経たものたちや、生き物の命、自然環境、それから手仕事の時間、夜の静けさ、暗闇の深さ。
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自分のために、世界を壊さない方法を学ぶために、小さなわがや電力を作ろう。
それは「誰かを働かせる文化」とは正反対のものだ
……
70億人が、おたがいに思いやりを持って使うことのできる照明は、どのくらいの明るさだろうか。
きみの家の電源ケーブル。
その先は、壊れやすく有限の地球と、ちょうど良さを求める70億人の生活に、そのままつながっている』
この本の論旨は、最近話題になっているCOP24でのスウェーデンの15歳の活動家グレタ・トゥーンベリさんのスピーチの内容とリンクしています。翻訳がネットに上がっているので、ぜひ読んてほしいです。
これはCOP24の前に行われたTEDでのスピーチですが、地球の温暖化を止める方法も必要性も大人たちは分かっているはずなのに、行動を起こさない現状への憤りが、鬼気迫る表情と語り口で身につまされます。
「the one thing that we need more than hope is action. Once we start to act, hope is everywhere. So instead of looking for hope, looking for action.
(私たちが希望よりも必要なのは、行動です。行動し始めたら、希望は至るところにあります。希望を探す代わりに行動を探しましょう)」
https://news.yahoo.co.jp/byline/emoriseita/20190108-00110248/
たった一人で3週間、大人たちに温暖化対策の実行を訴える議会前での座り込みをした彼女の行動に呼応するように、オーストラリアやスイスの生徒たちも1000人以上の規模でストライキを起こしたそうです(現在、フランスやデンマークでも多発しているとBBCやNYTIMESなどでは報道されているようです)。今も刻々と進んでいる温暖化という問題に対し行動を起こさない大人たちは、子どもたちのことを愛しているといいながら、子供たちの未来を搾取しているという事実を認識すべきだと、子どもたちから突きつけられています。
フランスのマクロン大統領も昨年、温暖化対策として燃料課税引上げを検討しましたが、それに反発する大規模なストライキが暴徒化したため、断念せざるをえなくなったようです。日本の報道ではこういった世界的なイシューがほとんど報道されず、全世代での議論に発展していかないことはもったいない気がします。気候変動のデータを集め、家族内で議論してみるのもいいと思います。
先週土曜日のPEANUTS de cafe にたくさんの方々にお越しいただきありがとうございました。韓国人ワーホリWWOOFerモニカちゃんのキムチ作りワークショップも大好評でした(写真を撮り忘れてしまいました)。おかげさまで旅費も貯まったのでは、と思います。
今回のラーメンは鶏のスープに酒粕塩を合わせ、焦がしネギをトッピングすることで、香ばしさをだしてみました。鶏肉には台湾のスパイス、マーガオでレモンのような風味を隠しました。菜の花、ネギと旬の香りを添えた春のラーメンを意識しましたが、皆さんのお口に合ったのなら幸いです。
今回は田原のお客様にもたくさんきていただけたことが、個人的にはとても嬉しいことでした。もっと進歩してまた来年も何か新しい空気や料理を作って、お届けできたらと思います。
Mさんいつもステキな写真をありがとうございます。
https://www.instagram.com/leejuke61/
★今週の循環農法野菜セット
1.黒田五寸人参 油で炒めるとβカロチンの吸収がよくなります。ぬか漬けにハマっており、ほぼ毎日食べています。もうすぐトウ立ち。
☆2.菜花 さっと塩ゆでするだけで美味しい。パスタの具や汁の具に。
☆3.菜花2 虫がいるときがあるので、よく洗ってください。
☆4.吉蔵ネギ ネギの旬、と呼びたい季節です。ジューシーで柔らかく、1年で一番ネギが美味しい時期です。.今年は豊作なので増量しています。
5.さつまいも ねっとり系のベニハルカ。冬を越え、甘いです。
6.大蔵大根 台風被害があり、今年は小さ目です。煮物が美味しい肉質緻密な大根です。庄司いずみさんの大根カレーもおすすめです。トウ立ちが始まっています。
7.春菊 桜エビと春菊のチヂミがお気に入り。息子には鰹節+ソースでお好み焼き風なら食べることを発見。春菊ペーストのパスタや天ぷらも食べやすい。
8.絹さやえんどう 採れ始めなので少な目です。
☆9.葉玉ねぎ 小さな玉ねぎを秋に植えたもの。種より育てるより収穫時期が早くなりますが、必ずトウ立ちします。豚肉と塩コショウとゴマ油で一緒に炒めると美味。
10.サラダミックス 色んな葉野菜のミックス。辛味が強いものがあるので、さっと茹でて温野菜サラダにおすすめ。
11.じゃがいも 12,玉ねぎ 13.かぶ 14.スティックブロッコリ 15.ミニキャベツ
☆は今日オススメ野菜。Sセットは6品、Mセット7品、Lセット10品、Kセット15品です。野菜は新聞+ビニル袋(野菜用の特殊高級ビニルなので、空気が出入りしないよう、開け口を絞って密閉)で包み、冷蔵保存してください。さつまいもは常温10℃以上で保存。農薬を使用しないため虫が混入することがあります。よく洗ってから料理してください。
宜しくお願いいたします。