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資源の輸入国として

by 豆野 仁昭
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日本はエネルギーや鉱石などの資源のほぼ100%を輸入に頼っています。
石油、石炭、天然ガス、金、銀、鉄、亜鉛、鉛、ニッケル 、銅、ポーキサイト、錫、モリブデン、マンガン、などなど。

輸入だけしていれば日本は赤字ですから、資源を加工して製品化し、輸出することで、黒字の時代が続いています。しかし資源価格の高騰と、円高による輸出減少で、2011年の貿易統計(速報)によると、輸出額から輸入額を引いた貿易収支は2兆4927億円の赤字でした。貿易赤字は31年ぶりで、第2次石油危機で原油価格が高騰した1980年以来です。東日本大震災による生産ロスや円高、タイの洪水で輸出が減る一方、原発停止に伴って火力発電燃料の輸入が急増したのが要因です。

これから私たちはどうしていくべきか、日本の貿易と生産のあり方の転換期にあるのかもしれません。政府は長く続く円高に何の対処もできず、国内の製造業の海外移転による空洞化を黙認しています。 政治家や官僚は誰も責任やリスクを(とらせてもらえないのか)、とろうとしません。円高が続き、輸出が減少するなら、国内でのエネルギーの自給を増やし輸入を減らしていくのが、国内の生産と雇用を増やし、貧乏まっしぐらの状況から脱出する1つの手なのかなと思います。

日本の優位性は、やはり技術と勤勉さに尽きると思います。世界に先駆けて、自然エネルギーの技術開発に国をあげて専念するぐらいしか、この苦境から脱出できないのかなと思います。
今の時代、日本の現状において、技術と勤勉さという最大の長所を生かすべき産業があるとすれば、やはりエネルギー産業です。 エネルギー産業に力を入れることで、自動車などの既存産業もそこに合わせて、新しい発展を遂げていくのではないでしょうか。

「自然エネルギーの最先端技術と実用化を追求する」
国をあげて取り組んでほしいと思うことです。最低限、既存企業を守るための規制などで、新しい技術者の創意工夫の邪魔だけはしないでほしいものです。

P.S.
今の時代、農業もエネルギー産業だと思いますが、農業の最先端、最高技術っていったいなんなのか、この答えは地域によってそれぞれあると思います。少なくとも施設や工場で石油エネルギー多投し農産物を作ることは、日本で追求すべき技術ではないと思います。サウジアラビアなど農産物の栽培が明らかに困難な地域で研究したり、その技術を輸出するならわかりますが、日本にその技術は不要だと思っています。

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