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忘れられない記憶

by 豆野 仁昭
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落花生の収穫が始まっています。今年は獣害も少なく、もうしばらく収穫できそうです。落花生は収穫と選別にかなり手間がかかりますが、お客さんに好評なので、せっせとがんばります。


「自分とかないから」を読みました。辛くなったら東洋哲学に逃げればいい、そう思わせてくれる本でした。東洋哲学の偉人たちをユーモアあふれる解釈でぶった切り、著者自身の失敗談と執筆のライブ感も共感できて、スルスルと読み終わりました。読んで思ったのは、哲学を必要とするのは女性より男性が多いのでは、ということ。思想家や哲学者、宗教家を見ても男性ばかり。井戸端会議が好きな女性のほうが共感力が高く、良い意味で「自分」を強く持ちすぎていないのかもしれないのかもしれません。

話が少し逸れますが、坂口恭平さんの発想が面白いのも、何回も鬱になって、何回も抜け出して、「自分」という殻が柔らかく軽くなっているからではと思いました(柔よく剛を制す。何回も死んで生まれ変わった経験があるならそりゃ人として面白いよね、人生の見方も変わるよね)。そして鬱から抜け出し、その経験を糧とするには、周りの人々の愛はもちろん、健康な肉体が必要になる、近年の坂口さんはそれを鍼灸などの治療や農作業で身につけたのではないかなと。ジムに通ったり登山やサーフィンとかやってる人は心身ともに健全そうに見えます。メンタルがやられてる人は、この本を読んでから自分に合う体のケアや治療院を見つけたり、ウォーキングなどの運動習慣を始めるといいのではと思いました。「自分探し」という言葉がありますが、もしそれに苦しんでいる人が周りにいたらこの本を薦めたいし、そしてかつて苦しんだであろう僕達私達にもオススメです。

さつまいもの収穫もようやく後半に入れました。今年は大き目な芋が多いです。昔、芦原っ子天国という小学校のイベントで食べた焼き芋の味が記憶に残っています。自分が小学校低学年のときでした。アルミホイルをめくると真っ黒に焦げた新聞紙、その中に皮が焦げたさつまいも、その皮を剥くと黄金色の果肉が出てきて、衝撃的に美味しかったことが、もしかしたら今こうしてサツマイモを育てていることに繋がっているのかもしれません。たぶん品種は紅東だろうと思います。今日収穫しているのは金時。子供時代の原体験も侮れません。

忘れられない記憶っていいホテルに泊まったとか快適な出来事でなくて、いい匂いとか臭いとか嗅覚の記憶にまつわるものが多い気がします。アジア旅行で色んな臭いが漂う街を歩き、食堂に入って食べる料理の美味しさとか。自分がアジア旅行が好きなのはそんな臭いの洪水が好きだからなのかもしれません。

夏に元気がなくなった九条ネギも、秋になり色艶を取り戻してきました。夏にはだいぶ欠株も出て、植え直したりしました。白ネギは夏の虫害と草管理が大変なので、ここ数年育てるのはやめています。うちでは葉ネギが一年中食べられるようにと多めに育てていますが、ここ数年の厳しい暑さでは今後も続けられるかは不明で、ネギに限らずあらゆる野菜が影響を受けています。私たちの日本的な食文化も、気候の変化によって変わっていくのかもしれませんね。自分も育てやすい野菜を作る方向にシフトしようと考えています。

久しぶりに大学芋を作りました。砂糖と芋のダブルの甘さが脳を昇天まではさせないけど、元気でますね。なるべく砂糖を取らないほうが健康にいいと言われますが、外食やスイーツや既製品を買って食べてたら、砂糖の含有量が自分には見えないだけで結局摂取してるはずなので、自分で料理する分にはガブガブ入れてもいいのかなという気がします(そもそも甘党ではない)。自分はてんさい糖よりサトウキビの粗製糖が好きです。

ネコのヒゲが生えてくる部分が落花生の殻に見えてきたこの頃。写真はキーちゃん。トラちゃんの方がもっと落花生っぽかった。

1.さつまいも 金時、ほっくり系。1cmくらいの暑さで素揚げしてよく食べる我が家です。保存しておいたほうが甘みが増しますが、このホクホク感も◎。ニョッキもいいですね。
2.生姜 薬味に。適当な大きさに切って冷凍庫にいれておくと便利。解凍することなくそのまま刻んだり、擦って使います。
3.鶴首かぼちゃ 甘みもあってバターナッツよりほんの少しほっくり感のあるお気に入りの伝統種。スープは王道ですが、先日の料理教室では落花生と柿でサラダに先生が料理!
4.落花生 殻ごと塩ゆで20分、冷めるまでそのまま置いておきます。殻をむいて食べましょう。炊き込みごはんに入れても美味しいですね。そろそろ終わり。
5.ミニ冬瓜 炒めものが最近のお気に入り。酒徒さんのレシピがおすすめです。料理教室では鶏肉とスープに。お客様は鶏ひき肉と小さく角切りした冬瓜であんかけ丼
にしたら◎
6.九条ねぎ 薬味に。あつあつの汁ものを食べる機会が増える季節なので、やはりネギはかかせません。
7.里芋 今年は豊作。夏に3日おきに潅水し、猛暑を乗り切って大きくなりました。
8.いんげん もうすぐ終了。秋作は台風がなければよく育つ印象です。
9.玉葱 自然栽培兵庫県花岡農園作。うちはもうすぐ早生種の苗の定植始まります。
10.葉人参 葉っぱごとかき揚げに。
11.なす 12.バジル 13.柿 14.じゃがいも 15.かぼちゃ大き目
※S6, M7 L10 King15品です。

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