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したたかに

by 豆野 仁昭
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台風は直撃は免れたものの、猛烈な潮風で畑の夏野菜はボロボロになってしまいましたが、台風被害はほぼ毎年恒例なので、「まあいいか」と自分の心の立ち直りも年々早くなっています。

白菜、紅苔菜の定植が終わりました。ここ数年悩まされているコナガ(蛾)の地域全体での大発生ですが、今のところ今年は少し落ち着いているように見えます。これからどうなるかまだ予断を許しませんが、被害が少ないといいなと思います。

台風前に玉ねぎの早生品種の種まきも終わりました。雨が降りすぎて種が少し流れてしまいました。発芽が揃えばいいのですが、少し心配です。ベト病の流行で晩生の品種の保存性が極めて悪いので、今年からは晩生は作らず、早生と赤玉ねぎのみを作ります。早生でもしっかり収穫後に乾燥させられれば、夏でもさほど腐りが出なかったので、そういう方向でいきます。

今週は愛知県内から大学生のWWOOFerさんが来ます。まだ夏休み中でしょうか、1週間ほど滞在してくれます。今週中にサツマイモを掘り終えたいです。サツマイモの作付け面積の半分強をイノシシに食べられてしまいました。本来ならまだまだ芋が太る時期なのですが、小さめでも掘るしかありません。経費と人件費を計算したら大赤字ですが、こんなこともあるさと、明るく開き直るしかありません。

昨日は地域の敬老会でした。今年来年は組長なので、1日拘束でボランティア仕事でした。参加しているのはほとんどお婆さんたちで、お爺さんは見かけませんでした。女性の方が圧倒的に長生きなのでしょう。みんな楽しそうで、喜んでもらえたのならよかったと思います。
田舎社会特有の行事や役回りが多く、無駄、無意味な風習という見方もできますが、考え方も答えも人それぞれです。それでも一度作ったしきたりやシステムを壊すことが日本人は苦手なのだろうと思います。オーストリア人がスイス人のことを、しょっちゅうデモをやっていると揶揄していました。スイスでは政治家には権力がなく、権力が暴走する前にすぐデモが起きる、という民衆による監視・浄化能力が高いそうです。それだけ教育の質が高い、と思えます。常にシステムの脆弱性を疑い、アップデートし続けるしたたかさがスイスの強みと言えそうです。

 

★今週の循環農法野菜セット
1.ミニ冬瓜 皮は薄めに剥くと硬い食感と柔らかい食感の両方が楽しめます。10分くらい下茹ですると酸味が抜けて味も沁みやすくなり、冷凍保存もできます。
☆2.バターナッツかぼちゃ ねっとりした食感、揚げ物やポタージュ、スイーツ作りに。
3.人参 小さめ。固めの品種なので、加熱調理に向きます。しっかりと火を入れた方がクセが消え、甘みがはっきりします。
4.オクラ(orゴーヤ) さっと茹でて常備菜として保存しておきます。サラダにも◎。グリルも。台風の影響で潮焼けして、塩味がします。
5.さつまいも 蒸したり、天ぷら、素揚げ、大学芋などに。
6.ピーマン 近所の自然栽培農家、ピースフルファーム作。炒め物などに。
7.にんにく 料理の風味付けに。畑ではもうすぐ定植時期です。
8.空芯菜 台風の影響で葉っぱが少し風焼けしています。炒め物に。
9.大和唐辛子 奈良の伝統野菜。辛味はありません。シシトウと同様に炒め物などに。
10.じゃがいも キタアカリ、小玉。味は熟成して美味しくなっています。
11.九条ネギ 薬味や蒸し炒めに。風味が独特で美味しいです。
12.生姜 薬味や生姜ごはんに。

☆は今日のオススメ野菜です。Sセットは6品、Mセットは8品、Lセットは12品です。
野菜は新聞+ビニル袋(野菜用の特殊ビニルなので、空気が出入りしないよう、開け口を絞って密閉してください)で包み、なるべく冷蔵保存してください。

よろしくお願いいたします。

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