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殻にこもって

by 豆野 仁昭
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今日はようやく春らしく暖かい、汗ばむような天気になりました。土曜日に蒔いたラディッシュやカブはまだ発芽しませんが、明日の雨で動きだすのではと期待しています。野菜のセット組みが厳しい端境期に本格的に突入した感じです。次回からは新玉ねぎが大きさもそろってきそうなので、全員のお客様にお届けできそうです。えんどうも花盛りですが、気温が低いためまだ実成りがほとんどありません。収穫が待ち遠しいです。

じゃがいもの定植はすべて終わりました。収穫は6月半ばくらいからです。あとは草が伸びすぎないようにと、地下茎を伸ばすよう土寄せ作業を2回くらいする予定です。色んな野菜を作るので手間だらけで、機械化も進まず、まったく合理的ではないのでしょうが、自給自足的な暮らしは充実感が得られて楽しいです。都会の人が思い描く自給自足は夢や幻想にすぎないのかもしれませんが、自分は夢や幻想は大切にした方がいいと思っています。

梅の花と菜の花、ミントとオオイヌノフグリの花をお茶に浮かべて。春の香りと甘みを与えてくれます。今年はまだ背丈くらいの梅の木にも、花がたくさんついていて、ようやく梅の実が収穫できるかなと嬉しい気持ちです。果樹は植えてからなかなか収穫まで何年も時間がかかるので、何もかも諦めた頃にこうして花がつき、来たる実りを知らせてくれて、あぁ長かったなぁと喜びもひとしおです。生きて実をつける、ということは結構大変なことだなぁと、木を植えてみて強く実感します。

自然の中には美しい命がたくさんあります。そういうことに気付けるかどうかで、個々が感じられる幸せの度合いというのも変わってくるのかなと思います。自分の好きなメロディや、嬉しい香りや、シェアしたくなる味わいを、早すぎる時代の変化に流されすぎないよう、少し殻にこもって育てていければと思います。「vivid」「energetic」というのが今までの野菜づくりのテーマでしたが、これからは「音楽が聞こえるような野菜」を作れたらいいなと、今日ふと思いました。

★今週の循環農法野菜セット
1.国富大根 皮が硬くなってきたので、厚めに皮をむいてください。
☆2.汐止ねぎ まさに旬で、香りも強すぎる位とてもジューシーです。
3.黒田五寸人参 長崎の伝統品種。収穫・貯蔵してから1.5か月、暖かくなってきて芽が出やすくなってきました。
4.さつまいも 人参芋、ねっちょり系。天ぷらや素揚げ、ソテーにして、シンプルに塩かけて食べるのがおすすめです。
5.里芋 味噌汁の具や里芋ごはん、茹でてから皮をむいてマッシュポテトにも。
6.白菜菜花orキャベツor絹さやえんどう
7.ミックス菜花(or春菊) 色んな野菜の菜の花をミックス。蒸し焼、炒め、おひたしにも。春菊 もうすぐ開花。春らしい苦みが出てきました。おひたしや胡麻和えに。
8.ごぼう 炊き込みご飯や煮物、きんぴらに。冬に枯れた葉も芽吹きだしました。
☆9.新玉ねぎ 薄くスライスして鰹節と醤油で。葉っぱは炒め物などに。
10.子持ち高菜(orロマネスコ) 芽の部分をポキポキ折って取り外し、中心部の茎の皮はブロッコリーの茎のように少し硬く筋っぽいので剥いた方が食べやすいです。炒め物や煮込み料理に。

☆は今日のオススメ野菜です。Sセットは6品、Mセットは7品、Lセットは10品です。野菜は新聞+ポリ袋で包み、(野菜室)で保存してください。

よろしくお願いいたします。

 

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