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優れた写真家のように

by 豆野 仁昭
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10月に入ってからは晴天に恵まれ、タイミング的にやらなければ間に合わない種まきや除草作業に追われる日々が続いています。気づけば10月も後半にさしかかる寸前で、週明けの雨に間に合うよう、今週末は大忙しの予定です。

順調に発芽し成長しているものもあれば、まだまだ虫食い被害が多い畑もあり、同じ日に種をまいても、その状況は各畑によって大きく異なります。オーガニックというやり方の収量や販売の「不確かさ」という部分が、慣行農法の人にとってみれば超デカいリスクで、経済的な意味でオーガニックに取り組むメリットはほぼないと思います。有機農法というのは自然の一部として生きようとする人の美意識に基づく理想であり、そこに利益を乗っけて走っていくというのはやはり難しいなと、まだまだ思います。

ウコンと里芋を混植したのですが、完全に里芋が負けてしまっており、今年の里芋は収穫が少なそうです。連作や密植の影響か少し病気が出ている感じもあります。ウコンは豊作が期待できそうですので、カレーパウダーをたくさん作って売るしかありません(笑)。ウコンはカレー以外に日本人にはあまり食べ慣れた食材ではないのですが、うちではすり下ろしてカレーに入れます。他にもターメリックライスやパエリア、臭みを消すので肉や魚とも相性がいいです。インドなどでは古くから服の染色に用いられ、魔除けの効果があるとされています。写真を見てもやはり何か強いパワーがありそうです。近々Tシャツをウコン染めする予定です。

玉ねぎもピクルスキュウリも入っていない、卵、マヨネーズ、酢、シソの実、塩、赤カンポットペッパー(胡椒)、のシンプルなタルタルソースですが、今まで食べた中で一番美味しかったです。なんというか、塗りやすい、のかな(笑)。エビフライとの相性の良さを存分に堪能できました。

紫蘇の実の塩漬けですが、収穫したてを塩漬けすると得も言われぬいい香りで美味しいのですが、収穫してから2-3日経ったものを漬けたらとても残念な味になってしまい、鮮度の大切さと失われた価値を痛感しました。素材も季節も人の感覚も諸行無常、料理と味覚というのは年中いつでも面白いですね。農家(ときに料理する人)として、優れた写真家のように、瞬間の儚い美味しさを上手に切り取れるようになりたいです。

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11月3日(木・祝)9-14時、ささやかな収穫祭を開催します。さつま芋掘り体験や、鶏の炭火焼き、新米おにぎり、芋煮などをご用意する予定です。参加費は定期のお客様とご家族は無料、それ以外の方々は大人1000円、小学生500円です。雨天中止(前日に判断します)。お申し込みは電話、メール、お問い合わせフォームなどから、ぜひお気軽にご参加ください。

★今週の循環農法野菜セット
1.じゃがいも デストロイヤーorノーザンルビー。水分がぬけてきました。
2.☆さつまいも 人参芋。ねっちょり。天ぷら、フライ、ソテー、焼き芋など。
3.玉ねぎ 群馬県の秀明自然農法の自然栽培玉ねぎ。今年は台風や長雨の影響で被害が大きく、価格が高騰しています。
4.人参 旭光三寸という名前ですが、5寸人参くらいになっており、長雨でだいぶやられてしまいましたが、少し収穫できました。
5.バターナッツかぼちゃ スープが定番。ソテーしても美味しい。我が家ではスープ上にしたものを、エビカレーに入れます。
6.☆チンゲンサイ 夏の防虫ネット栽培のため軸部が細いですが、味わいはすっきりとして、歯ごたえもよく美味しいです。
7.今市かぶ(orオクラ) 葉っぱが美味しい奈良の伝統品種。レモンと一緒に塩漬けやソテー、汁の具に。
8.春菊 柔らかく少しリンゴのような香りもあり、今なら葉はサラダにしても美味しいと思います。おひたしやナムルにも。
9.ピーマンorナス
10.ラディッシュorオクラ

☆は今日のオススメ野菜です。Sセットは6品、Mセットは7品、Lセットは10品です。野菜は新聞+ポリ袋で包み、冷蔵庫(野菜室)で保存してください。

よろしくお願いいたします。

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