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種をつなぐ意味

by 豆野 仁昭
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ようやく梅雨明け宣言が出たようですね。当分雨予報はなさそうですので、これからしばらく水やりに気を配らなければいけません。水をほしがる野菜の代表(自分の中で)は、なす、きゅうり、里芋、空芯菜です。彼らが機嫌を損ねないよう気をつけます。なんだか自分が野菜の下僕のような気にもなりますが、収穫させてもらうことで私たちも生き永らえているので、win-winの関係なのでしょう。

農家として、彼らの種を次世代に繋いでいき、野菜と農家との連帯性をより良く、深めていくことには、何か強い意味があるように感じています。戦後以降、生産性の効率化が在来種や自給農業を社会の片隅に追いやりましたが、今では経済成長も鈍化し、モノゴトにあふれ、これからは文化的な成熟を目指すべき社会において、野菜(自然界)との連帯性を見直す時代に入っている気がします。私たちも畑(地球)に生きる農家(人間)として、食べること生きることの原点を見つめ、よりよい農業(人生)を追求し、改善し続けられればと思います。

トマトの収穫も峠を越え、これからだいぶ少なくなってきそうな感じです。いまソバージュ栽培というのが流行っているそうです。ソバージュというと昭和の髪型くらいのイメージしかありませんが、ようは放任栽培、剪定しないことをいうそうです。その方が根も良く張り、病気などにも強くなるそうです。我が家もそんな流行は知らずに、2年前からソバージュです。ボサボサなので収穫しにくく、実のサイズや品質もバラツキますが、整枝の手間が減るので、忙しい人にはおススメです。

とりあえず第一弾の人参が発芽しました。梅雨の終わりの雨をしっかりもらって、ばっちり発芽しました。人参は発芽させるのが少し難しいので、一安心です。これからまだまだ来年の春収穫分まで、人参の種まきシーズンは続きます。

オクラの収穫が始まりました。今年は土質のいい畑で育てているので、良質のものがたくさん採れてきそうです。自家採種もしていますが、今年は発芽率が悪く、何度か蒔き直ししたため、生育のバラツキが大きいです。丸オクラが好きなので、多く作付してあります。

キュウリの定植とインゲン、大豆の種まきをしました。畑に来ても野菜や鶏にはさほど興味もくれず、妻の作業を止めることを楽しんでいる、なんというか「かけひきの好き」な息子に育っています。ですが「作業を手伝ったらラーメン食べに連れて行ってあげる」作戦は、ラーメン大好き少年には効果てき面のようです。

★今週の循環農法野菜セット
1.ローマトマト 中玉の細長いトマトで、調理用の品種です。生食もできますが、グリルしたり、ソースに会う品種です。豊作につき増量。
2.カラフルトマト サラダやマリネ、付け合せに。マヨネーズ+ゆず胡椒が我が家で流行。豊作につき増量。
3.ナス 千両、長、米なすなどミックス。揚げ浸し、炒め物、煮物、漬物に。
4.ゴーヤー 卵や豚肉と一緒にチャンプルに。しばらく塩をふって置いて、水洗いしてから調理するとかなり苦みが弱くなります。
5.ピーマン UF0型は種が辛いのでとりだしてください。
6.枝豆 塩でもんでアクや汚れを出してから茹でます。
7.きゅうり うちではキュウリを地面を這わせて育てています。地這いだと風の影響を受けにくいのが利点ですが、収穫の時探すのが大変です。
8.人参orインゲンorオクラ
9.オクラ さっと茹でて、余熱調理、広げて風で冷まします。
10.ズッキーニ 油多めでこんがりソテーがおすすめ。焼く前に塩を振って水分を落とすとワンランクアップの美味しさです。
11.プッチーニ ほんのり甘いジャガイモのような独特の味わい。ソテーやフライに。12.空芯菜(orツルムラサキ) 炒め物が定番、おひたしや汁の具にも。

Sセットは7品、Mセットは8品、Lセットは12品です。野菜は新聞+ポリ袋で包み、冷蔵庫(野菜室)で保存してください。

よろしくお願い致します。

 

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